TBS系列『爆報! THE フライデー』では「ワイドショーを騒がせた男の転落人生!?」と題して農薬をまくたびに妻が体調不良になることをきっかけに不可能といわれた無農薬・無施肥のリンゴの栽培に世界で初めて成功した株式会社木村興農社代表取締役の木村秋則さんの現在が特集されます

    (TBSホームページから転載)
奇跡のリンゴの今。
2018年12月21日にテレビ放映された。
壊滅状態。
この映像から・・なぜ「壊滅」したかを考察する。
その原因は「黒星病」。恐ろしい病気である。
つまり、糸状菌の病害菌である。
耐性黒星病菌が青森りんご園に蔓延。
これに効く化学農薬は・・・・ほとんどない状態。
バナナのパナマ病と似た状況。
新薬が出るのは・・・約10年後とも言われ・・・。
筆者宇井 清太も昭和43年までリンゴをha栽培したから、
多年草植物と病害菌の関係は身をもって知っている。
一年草作物と多年草植物の果樹の違い!
一年草作物では連作障害が出る・・・。
果樹なら・・・特定のビョガイキンの密度が年々高くなってゆく・・・・
この中に・・耐性菌が出現する・・・・



簡単に言えば、奇跡のリンゴ・・・テレビ、映画で「家族愛の苦闘の物語」。
これは「農法」ではなく・・・あくまでも「家族愛の物語」であるが・・・・どこでどうすり替わったのか「自然農法」に変化した。
メデア、テレビ・・・・農業を知らない高学歴の人達の・・・刷り込みはコワイ。
それにのる出版社。
この図式はバブル全盛時代の洋蘭界で見られた景色である。
その景色が・・・蜃気楼のように・・・蘭界から見れば・・・20年後に「リンゴ」に出現した。
それから10年後に・・・ご存じの「プラントハンター」が出現した。
仕掛け・・・。
感動の物語が・・・・。
クリスマスツリー、星の王子様・・・・絶対不可能を覆した・・・・奇跡。
本業界も・・・いいとこどりと・・・キャッチコピーで・・・生き残りを図る。
これも・・・ダーウインの法則。
環境の変化に適応したものが生きのこる
蘭界では・・・皇室まで動員したことから見れば・・・まだ小さいともいえるが・・・・。
奇跡のリンゴを殲滅した黒点病菌。
この菌から見れば・・・・自然の法則から乖離した圃場、リンゴは・・・・
千載一隅の・・・環境の変化したリンゴと認識したのかもしれない。
農薬散布のリンゴは、黒点病菌からみれば・・・生きづらい・・・悪環境畑。
それが・・・木村秋則さんが・・・黒点病菌が住みやすい楽園を提供してくれた!
エサ、食料に困ることはない・・・。桃源郷、アルカディア、ユートピア・・・。
病害菌の立場に立てば・・・そういうことである。
自然と乖離した自然栽培。

この壊滅した奇跡のリンゴ畑の土壌。
「土壌微生物診断」を行なえば・・・どういう数値が出てくるのか、非常に興味がある。
多様な土壌微生物活性診断。土壌細菌の活性偏差値と作物病害菌との関係である。
どんな偏差値が出るのか、非常に興味がある。
これからの農業を考えるとき、この診断は有用な実証例になる。
多様な微生物でフカフカの土壌。
これがどういう作物の病害に対してどういう意味を持っているのか。
「すごい畑のすごい土」。
本当にすごいのか・・・・。
奇跡のリンゴについて記述している○○大学の教授も、科学的に検証すべきであろう。
そうしないと・・・自然栽培は・・・マボロシーになってしまう。




メデア露出が・・・講演依頼が出てくる。
この間に・・・リンゴ畑の地表に落葉した黒点病にかかった葉では、静かに、静かに・・胞子が形成されている。
1年、2年、3年・・・5年。
・・・・その後、爆発的な発生。果樹園は壊滅になる。
これは有機栽培でも同じ・・・。

つまり、自然栽培と言いながら、自然と乖離した栽培が「奇跡のリンゴ畑」で行われていたのである。
黒点病の病害菌を活性化。休眠させる「絶対王者菌」が、中国のリンゴ原種の自生地には生息しているが、
この菌が木村秋則のリンゴ畑に生息していなかったのである。
自然栽培すると「エンドファイト」が多く生息するようになり「体内免疫システム」で、
病害が発生しなくなる・・・・。
このエンドファイトのことは、この試験一覧の中でも記しているが、普通の圃場に生息している土着菌では、
多様な病害菌を抑止するエンドファイトにはなれない。
この菌社会、菌叢と植物の関係、生態系が欠落しているのは「奇跡のリンゴ」であった。
屋久島の7000年の大王杉・・・屋久島杉の生態系を・・・木村秋則は論じたことはない。
多年草植物には・・・・同じ場所で永年生きているから・・・必ず・・・それを目標に、エサににする・・
病害虫が・・・侵入、寄ってくる!
これを・・・どうするかが・・多年草植物の究極の課題であった。
そして発明??したのが・・・エリアを優占支配する「絶対王者菌」とも言える菌との共生であり、
エリアにそのような菌を生息させることであった。
その菌を、エリアに定着させるには・・・「エサ」を与える必要がある。
樹木から見れば「菌の家畜化」である。
株元の地面に・・・自身の枯れ葉を落して・・・エサにする。
このエサを求めてリグニン、セルロースを分解出来る木材腐朽菌が菌糸を伸ばす。
つまり、自生地の「絶対王者菌」になる菌は、枯れ落ち葉を分解出来る糸状菌・・・好気性菌の木材腐朽菌である。
細菌では・・・悪条件に遭遇すると簡単に「休眠」するから、病害菌の糸状菌に勝てない。
動物の病原菌の90%以上は細菌であるが、植物病害菌の90%以上は「糸状菌」である。
このことが、体内に生息するエンドファイトの限界である。
逆の見方をすれば、病害菌に進化した菌が生きるために、
細菌のエンドファイトの免疫システムを突破する能力を身に着けたのが・・・現在の病害菌ともいえる。
そういうことで、作物が具備している免疫機構、エンドファイトは・・・使い物にならない。

奇跡のリンゴは、この黒星病菌の能力を軽視した。
フカフカの土壌になっても・・・病害菌は繁殖を続けている。

植物自生地を支配する「絶対王者菌」が木材腐朽菌の中に含まれていることを知らなかった。
菌従属植物の世界を知らなかったようである。
植物生態系の頂点にあるラン科植物の生態系を知らなかったようである。
弘前エリアの自然山林にもラン科植物は多数生息しているのだが・・・・
これは「有機農法」にも、EM農法にもいえることである。
だから・・・この先も「無農薬栽培」は出来ない。
出来たとしても・・・・新設備、新圃場で3から5年が限度である。
そのエリアに・・・空中から常時病害菌の胞子が落下発芽し宿主・・・エサを探しているからである。
1個の病害菌の胞子が・・・沈黙しながら・・・・次々に胞子を作り・・・
数年後に・・・・一気にエリアを優占支配するからである。
施設園芸でも、水耕栽培でも・・2,3年は苦労なく作れる・・・。
問題は、その後の病害の大発生が起こる!
そこで・・・「奇跡のリンゴ」と同じに・・・夢は壊滅する。

担子菌属の木材腐朽菌は地球上には約60000種と思われている。
その中で同定されている菌は約6000種。
学名がつけられたものは約3000種に過ぎない。
更に、子嚢菌属の中にもリグニン、セルロースを分解出来る「白色木材腐朽菌」があることが知られている。
担子菌と子嚢菌を合わせると・・・・天文学的な数になる。
更に、微生物の世界は、単独ではなく多様な菌との共生で社会を形成している。
前記した屋久島の大王杉の株元の地表(土中ではない)は、菌のネットワークが形成されている。
これを、リンゴ畑に再現しないことで「奇跡のリンゴ」は壊滅した。
こういうことで「水耕栽培」「植物工場」が破綻したケースが多く見られる。
大自然の植物自生地の生態系を削除、無視したものだjからである。

化学農薬では・・・「耐性菌」には勝てない!
病害菌を殺すやり方では・・耐性菌を生むだけである。
病害菌を不活性化させるのは・・・「菌社会」である。
菌社会を統率する絶対王者菌。
これを発見したのがMOG-A1。日本再生循環緑化研究所 宇井 清太である。
トンデモでも何でもないMOG-A1 木材腐朽菌の能力を見抜いた・・・ということである。
「奇跡のリンゴ」「EM菌」みたいに・・・トンデモにならないように、
農業分野では・・・想定されるほとんどの試験は行っています。
菌の能力は多様なので・・・・。
人間社会には「トンデモ・・ネットワーク」がある。
菌社会には・・・自然再生、浄化のネットワークがある。
これを圃場に再現しなかった、出来なかったことが・・・・奇跡のリンゴ壊滅である。
自然米で・・・ガンが・・・????
これを・・・仕掛けるのか????
リンゴがだめでも・・・米ならイケルのか?
これから○○市、○○市も正念場。広告塔が倒壊・・・・。
宗教なら・・・信じたから・・・これくらいでおさまった・・・と言えるが。
宗教化するのか???



現在、全国からMOG-A1実証例が寄せられているが、ほとんどの作物で病害菌を「休眠」させている。
膨大な試験結果と圃場での実施結果に乖離が見られない。
世界中どこで、誰が行なっても、同じ結果が出なければ・・・再現性が化ければ・・・科学とは言えない。
MOG-A1菌は科学であることが実証された。
農業に普及している「宗教的」なものではない。
奇跡のリンゴの信者も・・・さすがに・・・黒点病リンゴを・・・高い価格で購入しないだろう・・・。
奇跡の自然米は・・・買う????
それにしても、テレビ、メディア、出版・・・とはコワイものである。
宇井 清太も16年前。
日本テレビで全国放映1時間・・育種ハウスから中継したことがあるが・・・・。
蘭栽培法の出版依頼も多数いただいたが・・・・お断りした。
「いいとこどり」の業界と・・・栽培現場はなじまないからである。

そういうことで、ようやく・・・2017年9月にMOG-A1を発見した。
宇井 清太の今、80歳。
MOG-A1は・・・・世界の農業の「壁を破る」。
「自然生態系免疫無農薬農法」。
植物自生地い地表を支配する菌が構築している「菌社会」を圃場に再現するだけ。
これは宗教化とは無縁である・・・。
菌社会の仕組みを解明しただけ。
複雑系も・・・単純な仕組みで成り立っている。
迷路も・・・上から見れば・・・・
現在の作物栽培は・・・有機も、無機も、自然農法も・・・「迷路」の中で行ったり、来たり、まわったり・・・。
出口が見えない・・・。
MOG-A1菌。
出口が・・・ようやく示せる。





















HOME         BACK
奇跡のリンゴが壊滅した理由の考察

suma-to siken 334